医局を辞めたらどうするか?
2004年に新臨床研修制度がはじまって医局に入らなくても職場を自由に選べるようになり医師のキャリアのあり方も変わってきました。
そうして背景があってか医局を辞める決断をする医師も増えているようです。単純に言えば医局に所属し続けるかどうかはキャリアの問題です。
○医局にいつづけて与えられたキャリアを進む
○自分のやりたいことや働く環境を自分で選ぶ
どちらを選ぶかです。確かに山崎豊子さんが白い巨塔を書いていた頃の時代背景なら医局をやめてしまうことはハイリスクだったでしょう。
しかし今では医師の紹介会社もたくさんあるので自分なりのキャリアパスを実現することは難しいことではありません。
医師の紹介会社を利用する
社団法人日本病院会が会員病院がどうやって医師を採用しているかの調査をしています。それによると、
医局からの派遣 87.1%
病院が直接公募 60.9%
医師紹介会社を利用 56.7%
病院経営者の人脈 44.0%
となっています。やはり現在も医局から医師を派遣されている病院が大多数ですが、2004年の制度変更以来医師の紹介会社(エージェント)を利用する病院が急増しています。
この傾向は都市部でも地方でも今後もおそらく変わりません。都市部では評判を高めるために腕の良い医師を雇うため、地方では医師不足を解消するためという動機が病院側にあります。
事実上、医局が系列病院に対する医師エージェントを果たしてきました。そのときに医師の派遣を受ける病院は医局に100~200万円程度の謝礼を支払うことが一般的です。
その現状を考えると、医師の紹介会社に手数料を支払うにしても余計なしがらみがなく医師を採用できることは病院側にもメリットが大きいのです。(※もちろん医師が紹介会社を利用するのは無料)
医師の人材紹介会社 一覧
医師の人材紹介会社の一覧です。信頼できる企業が運営しているサービスのみ掲載しています。企業によって取引がある病院やクリニックが異なるので、2~3つに登録しておくと優良求人を見逃しません。
エムスリーキャリア
医師の登録数No.1。お馴染みのエムスリーの紹介サービス。常勤での転職を検討しているなら登録が必須といえる紹介会社。
リクルートドクターズキャリア
転職市場No.1のリクルートの医師専門の人材紹介会社。実は30年前からお医者様と病院の橋渡しをしてきた実績があります。10,000件以上の求人有り。
MC ドクターズネット
医療系人材を専門にするメディカル・コンシェルジュが運営。社長が医師というエージェントとしては珍しい会社です。医師の立場で転職を支援します。
医師転職ドットコム
運営会社のメデュウィルは調剤薬局などを展開するアインファーマシーズ(東証1部上場)の子会社。業界トップの求人数を誇り、給料アップの実績も多数。
医療人材ネット
医療人材ネットに登録すると一括して複数の人材紹介会社からスカウトを受けられます。大手のサイトにはない求人がでることもあるので要注目です。